乗りかかった船

かかわりを持ってしまった以上、もう途中で手を引くわけにはいかなくなってしまう事の例え。

一旦船に乗ってしまったら途中で下りる事はできない。そこで船酔いを防ぐ方法として上げられるのが、まずは食事だ。だいたい朝食後に一本目、昼食後二本目というパターンがほとんどだが、朝も昼も目一杯食べないで、腹八分目に抑えるのが良いだろう。それから準備する段階でウエイトの調整、マスクのストラップの調整、フィンのストラップの調整などは、船に乗る前にやっておこう。船が走り出してから下を向いてやっていると酔いやすい。それからボートの上では前に行ったり後ろに行ったりしないで、じっと遠くの景色を見ていると良い。
また、ほとんどのインストラクターはリラックスさせるためにリップサービスをしてくれるから、例えそれがくだらないダジャレでも声を上げて笑う。場合によってみんなで唄でも歌って考え込むヒマを与えない程盛り上がるのも良い。ウエットスーツもポイントに着くまでに時間がかかるなら、しばらくは着ないでいると少しはリラックスできる。とは言っても要は気の持ち方一つ。『酔うはずがない』と気持ちを大きく持っていれば、まず、大丈夫だ。

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